本日は、肘関節脱臼骨折について述べられた文献を紹介します。
Davit R, et al.:POSTERIOR DISLOCATION of THE ELBOW WITH fractures OF THE RADIAL HEAD AND CORONOID.JBJS vol.84-A no.4 April 2002:547-551
橈骨頭骨折と尺骨鉤状突起骨折に肘関節の後方脱臼を呈するものは、その治療に難渋することから肘関節における"terrible triad"と呼ばれています。
本文献では、terrible triadに至った術後の患者11人の経過を追い、最終評価で得られた結果から、手術において慮されるべきポイントについて述べられています。
一つは骨折した橈骨頭や尺骨鉤状突起の修復、もう一つは損傷した外側側副靭帯の修復が重要で、特に橈骨頭を切除したり、外側側副靭帯の再建を実施しなかった症例では再脱臼などの不安定性を多く認めたと報告しています。
現在、terrible triadを呈した肘関節脱臼骨折症例を担当しています。本文献で紹介された8症例の可動域(7年後ではありますが)を参考に、より良い成績が得られるよう実技も勉強も頑張りたいです。
投稿者:竹下真広
Staff profile
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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。
2015年2月25日水曜日
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